生産者「クレアルト」

今日ご紹介するのは、イタリア北部ピエモンテ州の生産者「クレアルト」です!

プレヴナンのYouTubeチャンネルでも生産者をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください! ★YouTubeチャンネル【ソムリエ夫婦 〜 ナチュラルワイン専門店「prevenant」〜】


↑写真の上が、奥様のエレオノーラさん、下がご主人のルイージさん。訪問当日は、エレオノーラさんがご案内をしてくれました。



ここモンフェラートの丘には、緑豊かで穏やかな景観が一面に広がり、クレアルトのレストランからも、すぐ下に広がるブドウ畑の景色と一緒に、その素晴らしい眺めを堪能することができます。

ワインと一緒に、自然な素材をふんだんに使った前菜やリゾットをいただきました! そしてなんと、17年熟成の貴重なバックヴィンテージ「ピオンダ2009」や「ラ・スヴォルタ2012」も特別に飲ませていただきました!今とは異なるその当時のラベルです。


宿泊もできます!

レストランだけでなく、宿泊施設も経営されています。醸造所と同じ建物に、宿泊施設が3部屋あり、そのほか、敷地内には写真のようなゲルが2棟あります。シャワーは少し離れた場所にありますが、トイレもゲルの中にあり、エアコンも付いているので快適です。



ワイン作りについて

ここからは、クレアルトのワイン造りについてご紹介します。



地下の醸造所に案内してもらい、ワイン造りについて、色々とお話をお伺いしました。

以下、エレオノーラさんのお話です。
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リグーリア州のジェノバから18年前に、ワイン造りのためにこの地に来ました。ビオロジックでブドウを作っています。ボルドー液の使用は最小限に抑えていて、ビオデナミに使われる調剤も使用します。私たちは、ナチュラルワインの生産者です。

ナチュラルワインの定義として
・清澄剤を使用しない
・フィルターを通さない
・自然発酵をする
・なるべく添加を抑える

SO2の添加を、ビオデナミの基準の半分ぐらいの量の30mg /Lぐらいにしています。SO2の添加は、それぞれのワインの状態を見て添加するかどうか決めています。その方が、質の良い状態でお客様に届けることができるからです。SO2は保存料に近い添加物なので、できるだけ使用しない方針です。
笑い話ですが、ワインを1本飲んで、次の日の朝、亜硫酸(SO2)がどのくらい添加されているのか体でわかります。体がどれだけ疲れているかで、ナチュラルワインかどうかわかるのです。

唯一テクノロジーを使っているのが、タンクの温度管理。ワインを冷やすのが目的です。ワインを冷やすとワインの澱などが底に沈澱し、フィルターで濾過したような状態になり、綺麗な澄んだワインができるのです。 また、発酵時の温度管理もしています。発酵の温度が40度ぐらいになると、良くない細菌が増殖してしまうので、25度ぐらいになるようにしています。 
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小樽は樽の風味が付きすぎるので今は使っていないそうです。また、最近では樽の代わりにアンフォラ熟成を増やしているそうです。

特別にタンクに入っているワインや樽に入っているワインを試飲させていただきました。


ブドウ品種「バラトゥチャット」

バラトゥチャットは、元々モンフェラートにはなかったブドウ品種で、12年ほど前に、トリノ大学がヴァル・ディ・スーザという渓谷で見つけたブドウ品種です。

ある時、トリノ大学からクレアルトに電話がありました。
「モンフェラートには、白ぶどう品種がコルテーゼぐらいしかありませんね。それは残念なことなので、バラトゥチャットを試してみませんか。モンフェラートでどのように育つか調べて、フィードバックしてください。」

 ということで栽培が始まりました。
この地域の他の2、3のワイナリーもトリノ大学の声がけで、バラトゥチャットの栽培を始めました。そして徐々に広がり、今では15のワイナリーが生産をしています。

「数年後にバラトゥチャットがこのモンフェラートの代表的な白ぶどう品種になり、さらには、将来的にこの品種でDOCの認定を受けることを望んでいます。」
とエレオノーラさんは仰っていました。


ぶどう品種「グリニョリーノ」

ピエモンテ州のグリニョリーノの栽培面積は、州全体のぶどう栽培面積の1%である400ヘクタールしかありません。

この地域をサボイア家が支配していた時代、グリニョリーノのワインは、『バローロのように高価で貴重なワイン』として扱われていました。
しかし、ネッビオーロやバルベーラがだんだん流行ってきた頃に、グリニョリーノのように色が薄くて、ボディーがあまり強くないようなブドウの人気が少しづつ衰えてきました。
 評判が悪くなった原因の⼀つは、グリニョリーノとして販売しながら、バルベーラやコルテーゼなど、ほかの品種を混ぜたワインが出回ったことです。

20年前にクレアルトに畑を譲ったブドウ栽培農家さんは、もう一度グリニョリーノが見直されるために、手をかけて育てていた方でした。 今ではグリニョリーノの樹齢は65年になっています。

「この畑のグリニョリーノは、ここにしかない最高のものです。だから、他の生産者が私たちのところに来て、接ぎ木するための枝を持って帰るんです。もちろん、勝手に持って帰るのではなく許可を得てですよ。私たちはそれを誇りに思っています。」

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